対局振り返り#70

対穴熊のおもしろい手筋。ここで61龍としたかったが、82玉の次がわからなくて見送ってしまった。しかし、91銀と送って、同玉、72龍、82銀に、62金がある! これは次に竜を切って71銀〜72金と寄せていけるので攻めが続く形。対して本譜は61銀と打ったので攻めが重くなってしまった。というわけで、まあこれは当たり前だが、
①銀は61でなく71に打てるように手順を考える。

少し進んでここは、82竜、同金に、72金だとその次がないので見送ったが、一路離して打つ62金がある。これは次に72銀成〜71金があるので、手は続く形である。


部分的に、このふたつの違い。というわけで、
②72金ではなく62金と打つと攻めが続くケースがある。
まあ考えてみれば理屈は簡単で、銀の行き先に金を打っていないから銀の活用が可能というわけ。
ちなみに、ここは相手からの受けにも重要な手があって、44の角のききを生かす以下の展開。

71に角が効いていることが大きくて、71金には同角、同成銀で詰めろが解ける。美濃囲いだけでなく、こういう形でも71の地点は重要。
学びのある一局でした。
対局振り返り#69
対先手中飛車。15分60秒。
相手の動きすぎを咎めて指しやすい形にした。そこからどう優勢に持っていくか。

角を切られ、その後で相手が自陣に手を入れてきたところ。流石に角切りは早すぎという感じで、よくなるはずというところ。相手からこれという早い手はなさそう。しかし、相手が角を囲いの銀と差し違えている以上、瞬間こちらの玉は薄い。45金とやったがそれは飛車を走ってきて、そこから局面が動き出す。だとすれば、一旦42金を入れるのがまず一つ。38銀との交換になって、厳密に言えばこちらが得しているか不明だが、こちらが間違えにくい形を維持できると思う。もう一つは相手陣に触らず単に88角。これも考えたが緩手になる気がして指せなかった。だが、その手は自陣にも効いて攻防兼備の手。相手は無理に動いてこなければいけなくなり、それを受けていれば、それもこちらが固さを維持できると思う。
こちらがやや薄くなりつつ駒得して形勢としても良くなった場面の指し方。とにかくギリギリの線を狙わない。こちらの最低限の固さを維持できるように考える。駒損の相手は、自分から動かなければいけなくなる。
言い換えると、ギリギリではなく、ちょうど一枚余裕がある線を、シビアに狙うという感じ。できるだけノーガードでというのではなく、かといって緩めるというのではなく、どこで手を入れるか、一番効率のいい受けの手やタイミングを、厳密に考える、という感じ。

ここは49飛成でよかった。以下、74桂、32飛、同成銀は、38金、同銀、39銀、27玉、28金、36玉、45龍で詰む。うーん、、、これが読みきれないのは....。あとは、74桂に対して83角という手があるらしい。これはかなりオシャレ。しかし、玉の逃げ道を考えれば見えてもいいような手ではある。
対局振り返り#68
対角換わり棒銀。

こういう場面で慌てて優位を失うことがしばしば。ここは57に突っ込むところだが、その前に味付けできないかと考えるべき。駒は取られる直前が一番働く、というか、「Zの法則」から言えば、相手がこちらの攻め駒を取りに来たということは相手の攻めは進んでいない、ということなのだから、ここでは色々やっていけると思うべき。具体的には、86歩、同歩、87歩、同飛、95桂、77飛。ここまで決めてから57成銀と行けば、手に入れる金の使い道がすぐにできる、ということになる。

もうひとつ。こういう局面で、上に逃して逆転というパターンが実に多い。下段に落とすことをもっと心がけるべきだと思う。自玉の安全度が曖昧なのも無理に追ってしまう一因で、28飛がいなくなってもこちらは詰まない。現状そんなに自玉は危なくない。そう判断して、86飛と行く。あるいは、99桂成、同玉に、87香とか歩とかのような攻め。いずれにせよ、88金は多少誘惑があってもそもそも考えないくらいじゃないとおかしい。そもそも本譜は66に空間があって、上にこられると捕まらないし、65とか55とかの相手のコマが活躍しつつ攻めれば受けにもなるみたいな展開になってしまう。下段に落としておけば、多少間違ったとしても、そう簡単に一気に相手玉が伸びるようなことはないはず。
対局振り返り#66
対右玉風中飛車

たまにやられるこの形だが、まず、46を争点にすることをよくよく考えるべき。例えばここでは、38飛と寄れる。対して44角なら、そこで46歩と突くのがピッタリである。
あるいは一歩手前に戻って、24歩、同歩を決めたところで、35歩は入れずに、37桂と跳ねられる。以下55歩、同歩、同角には、46歩と手順に突ける。以下同歩に56歩。これも46を争点にしながら相手の動きに対応できているので、理にかなっていると思う。

もうひとつ。ここは98玉or79玉が必要かと思ったのだが、その必要はないようだ。このまま37桂と待って、85歩、同歩、同桂、86角、65歩、84歩(垂らす)、66歩、同銀、65歩、55銀、同銀。ここで一回45桂と跳ねられることがポイント。44角に、そこで55歩と取り、同角に66歩で、飛車の横ぎきがあって受かっている。しかしこれ、どういう条件なら成立するのか知りたいところ。例えば飛車が28だと、攻めがうまくいくようだ。その場合、65歩のあたりで98玉と寄るか、65歩に77銀として銀桂交換を受け入れるか、みたいな進行になる。26飛〜37桂の陣形整備を進めておくことが、攻防兼備になっているというわけ。
対局振り返り#65
対ひねり飛車。
格上の相手とやって改めて思ったが、接戦とか、ちょっと悪くなれば、それなりに頑張れる。有利になったときが弱い。要するに正しい手を自分の考慮の範囲内で指していく技術がないわけだが、心がけとしては、もう少し直線的な順を読むよう心がけるべきなのかもしれないと思う。

といいつつ別に直線的とかいう例でもないが、例えばここ。行けるはずだと思いながら、次の手がわからなかった。相手陣、左側は押さえているわけだから、多少の犠牲を払ってでも飛車が成り込めればいい、と考える。43銀が候補手。飛車の取り合いは、72と〜83銀でこちらの方が速度がはやい(まあそこを読み切るのが難しいわけだが)。あるいは45銀も一案。35飛には54桂、同歩に44角。
両取りや駒捨てが背景にあるような、ちょっと華やかな順、みたいなをちゃんと読む、っていうことかなあ。
対局振り返り#64
対相がかり棒銀。後手。

形勢はだいぶいい。ここでまず考えるのは、桂馬はすぐには取られない。16角がある。11のと金は、31の銀と交換になるかもしれないが、代償が得られるならそれでスッキリさせてしまうのもあり。
具体的な手としては、19飛が候補手。次に37桂があって、間接的に金が浮いているのを咎めている。それで58金なら15飛成で、桂馬にも紐がつくし、だいぶ駒得。

本譜も優勢は維持している。ここで思い切って29飛と打てればよかった。金を逃げる手に、15馬と外しておけば、馬が自陣にきく。31とで銀は失うが、駒損はなく、相手の攻め駒が消えてスッキリする。

後手の少ない懸案ポイントは、銀の遊び具合。それ使う意味で、36銀成があった。馬を取られると金を取れて、69金〜58龍があるので、馬は取られない。ならば銀の活用は大きい。本譜は47馬と進めたが、これは馬と飛車が交換できても底香が固くて、あまり大したことがない。かつ、それは香の壁に阻まれて確実に銀が遊ぶ。

以前として馬と飛車の交換は同玉の形が堅い。でどうするかだが、46桂と打つ。この手自体は見えていたものの、59飛と引かれてどうするのかがわからなかったが、28銀成の再活用がきく。32ととには51銀と引いて、相手は攻め駒がない。66桂と設置されるくらいで、39銀成に、48歩、49成銀、47歩。これが詰めろなので、73香。79飛、75歩、46歩。これがまた詰めろなので、18飛成の合駒請求、58桂(77玉には、76歩、86玉、75金、が74桂を消す攻防手で後手勝ち)、48成銀。うーん、こちらが詰めろを先にかけられる流れで難しいといえば難しいが、相手の攻め筋は単純かつ明確なので、これくらいは読めないと、という感じかなあ。

